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INVALANCE シリコンバレーにてピッチイベント開催

SMARTHOME STARTUP CHALLENGE - 2017/12/4,12/5 -

カリフォルニア州サンフランシスコにて、2017年12月4日・5日の2日間に渡り、SMARTHOME STARTUP CHALLENGEと題してピッチイベントを開催した。シリコンバレーのアクセラレーターであるリードライトラボ社が、そのコネクションと知見をフルに生かして先進気鋭のスタートアップ企業を集め、インヴァランス社の為だけに開催したプライベートイベントである。

総勢12社がファイナルへ参加し、プライベートイベントならではの中身の濃い交流で新たなスマートホーム市場を創造すべく白熱したピッチとなった。

参加企業・プレゼンテーション

今回のピッチでファイナルへと参加した12企業をご紹介。

SSC Top12Presentation
Edn スマート室内ガーデン
Ario スマート照明
Iglass デジタルブラインド
Getbrightswitch スマートライトスイッチ
Parakeet スパートアパートメント管理
Reemo スマート老人介護
Plum スマートライトスイッチ
ButterflyMX スマートインターコム
HubsAI スマートホームソフトウェアプラットフォーム
Solar Gaps ソーラーブラインド
Pied Parker 駐車場シェアアプリ
Roothydro スマート園芸

Edn

Ednは、室内で汚れずに、自動でガーデニングを楽しめる、インテリジェントインドアガーデン「Small Garden」を開発した。美しいものを生活に取り入れることを標榜している通り、その製品クォリティーは非常に高い。

Edn(Environmental Data Network)は、2年半前にコロラド州に設立。アクセラレータープログラムを経て、最初の製品開発に至る。創立者のRyanは米国の人気テレビ番組「シャークタンク」に出演。「シャークタンク」は著名投資家の前でピッチを行う非常に人気の高いテレビショーで、並大抵では出演することは出来ない。マーケティング効果は絶大で、初期ロットは自社Webサイトから完売、現在も多くの受注残を抱えている。

ハーブや花などを室内で育てたい需要はあるが、面倒なのでなかなか出来ないという問題がある。Ednはそれを簡単に自動で出来ることで解決した。米国市場は、切り花が7.5B(約8千億円)、ホームガーデニングが$6.5B(約7千億円)と巨大である。より健康的な生活を求めるトレンドと、都市生活者が増えている状況から、今が大きなチャンスと考えているようだ。

Ednは土の代わりになる「シードポッド」を開発。土を使わないので、室内が汚れるということが無い。取っ手の部分にLED照明を内蔵、これが太陽替わりとなり植物を育てる。アプリで何を育てるかをインプットすれば、温度・湿度・照度を測定し、自動で育ててくれる。水タンクを内蔵し、4 - 6週間に一度補給すれば良い。いつ補給するかは、アプリが知らせてくれる。 ハーブ・イチゴ・ミニトマトなどを、何もしなくても育てることが出来る。料理の時にハーブをつまんで入れたり、ミントでモヒートを作ったりと利用方法は様々。「Smart Garden」で育っているミントを食べてみたが、香が強くみずみずしい。

Ednの「Smart Garden」の凄さはそのスマートさに加えて、見た目の美しさにある。高級感あふれる金属・木材をふんだんに使用し、室内の置物(あるいは照明)として、是非置いてみたいという気持ちにさせるレベルだ。それゆえに、個人宅に加えて、バー・レストラン・病院なども販売ターゲットに入っている。現在の「Smart Garden」の次は、大型の壁かけタイプを計画。さらに花専用のポッド(鉢)と続く。将来的にはこれらの製品からデータを集積し、大型の植物工場を作ることも可能になるという野望も持っている。

Edn

Ario

Arioは、2年半前に設立されたシリコンバレーのスタートアップで、健康に寄与することを目指したスマート照明を開発。15年以上に及ぶハーバードメディカルスクールと、NASAの研究に基づいて製品化がなされた。スマートなだけでなく、そこに住む人々の健康を手助けするのが大きな特長。

照明市場は全世界で$80B(約9兆円)と膨大である。この膨大な人工光(照明)で過ごすのが当たり前になっているが、現在のように夜でも昼でも(室内で)人口光で過ごすようになってまだ150年も経っていない。人口光(電球)登場以前は何十万年も自然光で暮らしていたのであるから、自然光が人間の体に最も適しているというのがArioの考えである。実際に、夜間に仕事をする人は癌になりやすい、夜間起きている人は脂肪が付きやすいという研究発表があるとのこと。

Arioが主張する、彼らの照明システムの効果は次の通り。

朝は自然光と同じ強さ・色温度・角度でArio照明が徐々に明るくなり、自然光を浴びた場合と同じようにさわやかに目覚めることが出来る。セロトニンの分泌が促され、幸せな気分をもたらし、集中力が高まる。現在の照明は一種類の光を提供するのみだが、Arioは自然光を模したダイナミック光を作り出すことで、自然光の中で暮らしている環境を提供するものだ。

Arioの照明システムは、機械学習・クラウドを使用し、最適な方向・色温度・照度をコントロールする。この3つを同時にコントロールできるものは、他には無い。このコントロールにより、自動的に自然光と同じ環境を作り出すように設計されている。

昼間は自然光を浴びたようにエネルギッシュに過ごせる。夜はブルーライトをカットし、メラトニンの分泌を促しおだやかな気分にする。方向をコントロールすることで、夜には照明として機能しつつ、体は暗闇だと認識してメラトニンの分泌を促すのだ。その点では、自然光よりも優れている。これらの一日を通した太陽光を模した照明が、自動でコントロールされる。室内に居ながらにして、外にいるのと同じ環境で過ごせるという訳だ。

モバイルアプリでコントロールすることも出来るし、個人の好みを学習して自動で動くようにもなる。人感センサー、照度センサーを内蔵しデータを収集。 将来的に温度センサー、湿度センサーも付くようになる。

Ario

iGlass

iGlassは、窓に貼るだけで既存の窓をスマートにする「スマートブラインド」を開発。

2013年設立のスタートアップで、5年に及ぶ開発期間を費やし商品化までこぎつけた。本社は米国カリフォルニア州だが、生産は東欧のスロベニア。製品の鍵となる「電気着色」の材料を開発したキーのエンジニアは、モスクワの学術的施設が密集しているエリア出身で、まだ小粒ながら東西が融合したグローバル企業だ。

iGlassのCEO Borisは言う。現在の窓はスマートではないと。日差しが強いとブラインドを使用するが、そうすると外の景色が見えなくなってしまうし、電気照明をオンにせざるを得ない。スマートウィンドウは数社から出ているが、製品・設置価格ともに非常に高いという問題がある。iGlassは、手頃な価格で、窓のIQを向上させることを目指しているのだ。

製品名はWISP。モノとしてはフレキシブルなフィルムで、30cm角で10g程度と非常に軽い。窓を変える必要は無く、既にある窓に貼るだけ。窓に貼ったフィルムが透明になったり(二重ガラスと同程度の透明度)、色が濃くなったりすることで、ブラインドの役割を果たす。好みの濃さにすることで、程よく外の光を取り入れ、電気照明の使用を減らしつつ快適に過ごすことが出来るようになる。まさにスマート!

20秒で濃さが変わり、最も透明な状態からから最も濃くなるまででも90秒で済む。最も暗くした状態でも外の景色を楽しむことが出来るので、手軽に日差しを遮りつつ、窓の解放感を享受できるのだ。

下部にソーラー・バッテリー(リチウムイオン)を内蔵しているので、電気配線不要。多額の設置費用が発生しないという大きなメリットがある。3 – 4日曇りでも、問題なく稼働する。

専用ウォールスイッチ(無線)で操作するか、スマホ・タブレットで操作する。最近トレンドとなっているAIスピーカーとも協働出来るので、アマゾンエコー(アレクサ)・グーグルホームに音声で指示を出せば、スマートブラインドの色の濃さを変えることも出来る。部分的に色の濃さを変えたり、スケジューリングすることも可能。

住宅・オフィス/商業施設が最初のターゲット。住宅は、スマートホーム・エネルギー・環境意識の高い人々を狙うとのこと。将来的には、自動車・バス・船などの乗り物の窓も狙っており、その市場規模は膨大だ。