Company Message 社長挨拶
不動産の新たな価値を創造するために。
インヴァランスがめざす未来を社長がお話します。
変えないこと、変えるべきこと。
2035年の来るべき未来のために。
代表取締役 高橋由崇
創業から20年を経て、新たなステージに踏み出すインヴァランス。これからの事業環境を見据え、新たに策定されたMVV。そのMVVに基づいて、様々な変化がすでに起こりつつあります。CEO・高橋由崇の眼には、2035年のインヴァランスの姿は、どのように映っているのでしょうか。
ベンチャースピリットを受け継ぎながら、新たな挑戦に取り組む
CEO就任以前、私が外部からINVALANCEを見ていて抱いていた印象は、「常に業界に新しい風を吹き込む会社」というものでした。業界に先駆けてのスマートホーム導入や、これまでの常識を覆すリレーションマーケティングの採用など、その例を挙げればきりがありません。その印象は、私がINVALANCEを率いるようになってからも変わりません。柔軟性があり、エネルギーに満ち、こだわりを持って仕事を楽しむ。そうしたチームメンバーを心強く感じています。お客様のことを第一に考え、人財を育て、ベンチャースピリッツに溢れる社風は、これからも大切にし続けていきたいINVALANCEの素晴らしいDNAです。一方で、変化しないことはリスクです。移り変わりの激しい時代にあって、現状維持は即ち、衰退を意味します。メンバーが自ら考えて行動することで組織に貢献し、INVALANCEで働くことに今まで以上に誇りを持つためには、これまでの伝統を受け継ぎつつも、この先につながる新しい挑戦が必要だと考えました。メンバーたちには、自分や家族に誇れる仕事をしてもらいたいと、私は考えています。誇りを持つには、自分たちの仕事がお客様、そして、社会の発展に寄与しているという実感があることが欠かせません。「何かの役に立っている」という自己効力感は、目指す姿があってこそ、感じられるものです。私は、今回作り上げたMVVが、その道標になることを大いに期待しています。
MVVに基づいた環境整備を押し進める
完成したMVVは、実にINVALANCEらしさにあふれています。この策定プロセスに、多くのチームメンバーが関与している点も、私たちにとって非常に意味があることでしょう。もちろん、MVVは策定することがゴールではなく、メンバー一人ひとりがその意味と価値を理解し、日々の意識と行動を変えて、INVALANCE全体が新しい世界に踏み出すことが重要です。すでに、リーダークラスを中心として、「INVALANCEをどのような会社にしていきたいか」という課題を自分事として考え始めているメンバーが増えてきていると感じます。頭で理解し、理解したことを行動に移す段階から、意識せずとも自然に実践できる状態になるまで、それほど時間はかからないのではないでしょうか。メンバーへの浸透が図られることで、メンバーの向かう方向が束ねられれば、大きな相乗効果を生むに違いありません。MVVを踏まえ、メンバーの心が躍り、愉しんで仕事ができる環境を整えていくことも必要でしょう。その環境が、お客様や社会からの期待に応えようとするメンバーを惹きつけ、INVALANCEをより魅力的な組織にしてくれるのです。ダイバーシティ&インクルージョンについても積極的に進めていく領域です。間違ってはいけないのは、多様性に対する取り組みは、それ自体が目的ではないということ。私たちが手がけるビジネスにとって、女性、外国人、ハンディキャップを持つ方も、当然のことながらお客様となります。そうした方たちの想いや期待を理解し、求められるサービスに反映させて実際に提供するためにも、多様性に富んだ人々によってINVALANCEの組織が作られることが重要となるのです。
2035年を見据え、新たな次元に突入するINVALANCE
INVALANCEの事業の根幹はモノづくりにあります。スマートホームのさらなる進化などにより、土地や建物といった不動産のポテンシャルを最大限に引き出し、社会課題やお客様の将来的なニーズにも応えていきたいと考えています。投資用不動産は日本ではまだまだ拡がる余地を秘めています。あらゆる世代に対し、投資リテラシーを高めるための情報提供を行うことも、私たちの使命のひとつです。大東建託グループとなったことで、INVALANCEはこれまで以上の資金余力を備え、一層の成長スピードと新たな事業フィールドを手に入れるでしょう。ガバナンスや内部統制も強化され、ベンチャー企業からさらに一歩先の「骨太な会社」へと変貌を遂げようとしています。そして今、海外進出や地方創生といった、これまでのINVALANCEにはなかった挑戦を視野に入れ、2035年の未来を見据えた歩みを確実に進めつつあるのです。そして、その基本には、MVVが常に存在していることを忘れてはなりません。私たちINVALANCEにとっての一番の財産は、創業から20年で培った多くのステークホルダーの皆様との関係性に他なりません。私たちを信頼してくださるオーナー様、入居者様、金融機関を含めた取引先企業様、そして、共に歩んできたすべてのチームメンバー。そのすべての方にとって、新たなMVVを掲げたINVALANCEの存在が意義深いものになるよう、チームメンバー一同、邁進していかなければなりません。
新しい時代にあるべき「組織の姿」を追求する
日々、状況が目まぐるしく移り変わるこの時代にあっては、変化に対応するスピード感こそが何よりも重要となります。生きた情報をつかみ、それに対するアイデアを持っているのは、経営陣やリーダークラスよりも、むしろ最前線でお客様や社会と対峙しているチームメンバーではないかと思います。最前線に立っていない人の感覚や意見は、すぐに時代に取り残されていくと考えた方が良いでしょう。その意味で、経営陣やリーダークラスが意思決定し、それに従って現場を率いていくという組織では、これからの時代は競争力を失っていきます。現場で得た知見や感覚を元にしてボトムアップで提案されるアイデアを編集・調整・決裁することであり、そうしたアイデアが生まれやすい環境を整えることこそが、組織の上に立つ者の役割だと私は考えます。そうした好循環を生む組織を作ることができれば、一人ひとりが主体性を持ち、個人の成長が会社の成長につながっていくに違いありません。あるべき組織の姿を思い描きながら、未来に向けて歩みを進めていきたい。そう考えています。これからのINVALANCEに、ぜひご期待ください。
平成7年4月に大東建託株式会社へ入社。平成23年4月に経営企画室長、平成27年4月に営業企画部長を経て、平成29年4月三鷹支店長、平成30年4月には不動産流通開発部長へ。令和2年12月からINVALANCEの取締役副社長、令和5年4月より代表取締役に就任。